ID : 5747
公開日 : 2007年 12月 3日
タイトル
カナダ:森林活性化で温暖化緩和に希望?
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.news.janjan.jp/world/0712/0712117079/1.php
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元urltop:
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写真:
 
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ヘルシンキ大学のペッカ・カウッピ氏は、11月29日、ヨーロッパの森林拡大で、1990~2005年の間に1億2,600万トンの二酸化炭素ガスが吸収されたとの調査報告を行った。同数値は、EUの排気ガス の11パーセントに当る。
 同調査は各国政府提出の森林統計に基づくもので、ラトビア、リトアニア、スウェーデン、スロベニア、ブルガリア、フィンランドを主とする保護策の強化、都市への人口移動、余剰農地の転用が、森林拡大に貢献したと いう。
 同氏は、11月29日付の英「エネルギー政策」誌の記事の中で、「森林は、ヨーロッパの再生エネルギー政策の2倍の効果を上げた。森林の驚くべき二酸化炭素吸収量は、“2020年を期限に温室ガスを20パーセント削 減する”というヨーロッパの目標を達成するための主要要素となるかもしれない。グローバル・レベルでも、森林破壊を止め森林を拡大すれば、大きな希望となるだろう」と述べている。
 しかし、これには反論もある。カナダ森林局の科学者マイク・フラニガン氏は、「森林は応急措置に過ぎない。森林は、枯れればそれまで蓄積した二酸化炭素を空中に排出する。天候、病気、火事などにより、木の寿命 は短くなっている」と主張する。同氏はまた、「地球の温度が上がり、数千年分の二酸化炭素を吸収しているピート層が干上がれば、燃料化石から排出される二酸化炭素の削減が不可欠になる」と述べている。
 問題は更に複雑だ。カウッピ報告の翌日には、オランダ・ワゲニンゲン大学の研究グループが、「汚染防止のための窒素排出規制で大気中の窒素が減少しており、そのため森林成長は低下し、二酸化炭素吸収量は現 在より27パーセント減少する」との発表を行っている。
 森林の清浄/保水能力、酸素発生などを維持するには、保護と植林が不可欠だ。国連環境計画は先週、昨年開始された国連支援の「10億植林キャンペーン」により、エチオピア、メキシコで大型の森林プロジェクトが始 まったと報告した。これによると、現在森林が国土の3パーセントというエチオピアでは、7億本の木が植えられ、グアテマラ、中国、スペインでも数百万の木が植えられているという。また、バリ気象会議に合わせ、インド ネシアも約8千万本の植林を行っていると見られる。地球温暖化対策としての森林保護/植林について報告する。(