ID : 662
公開日 : 2006年 3月30日
タイトル
木くずからエタノール製造へ
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200603300060.html
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元urltop:
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写真:
 
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ジュオン(広島)と産総研(呉)が共同研究
 三次市で間伐材から排ガス浄化溶液を製造している環境機器ベンチャーのジュオン(広島市安佐南区)が四月から、副産物である木材くずを利用したエタノールの製造技術研究を始める。産業技術総合研究所バイオ マス研究センター(呉市)との共同研究で、ガソリンの代替燃料として期待されるエタノールの低コスト製造を目指す。(衣川圭)
 三次市の工場では、木材チップに蒸気をかけて浄化溶液になる精油成分を抽出している。残った木材くずを産総研でさらに粉砕し、木材に含まれるセルロースを酵素で糖化してグルコースを生成。酵母を投入して発 酵させ、エタノールを製造する。大量生産が始まると、原価は一リットル当たり四十円程度に抑えられるという。
 エタノール製造には、希硫酸などを用いる方法があったが、効率が悪く環境負荷も課題だった。酵素で糖化するには、木材を細かく粉砕する前処理が必要。蒸気をあてたチップからは、効率よく製造できることが分かっ ている。一トンから約二百三十キロのエタノールが得られるという。
 ジュオンは自社トラックを使い、製造したエタノールを3%混ぜたガソリンで走行実験をする予定。西本徹郎社長は「浄化溶液を作った残り物を使うので、木材集積や前処理のコストはゼロ。森林再生のためにも、木材を 有効利用できる仕組みが必要だ」と話している。