ID : 710
公開日 : 2006年 4月 5日
タイトル
間伐材の魚礁、有効性実証 山口
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200604050011.html
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元urltop:
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写真:
 
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鋼やコンクリート製にスギやヒノキの間伐材を組み込んだ魚礁が、魚を集める効果が高いことを山口県が四年間の実証実験でつかんだ。木材を好む節足動物が餌となり、間伐材を使わないタイプに比べて早 くから魚が集まり始める。今後は実用化を進め、漁獲量アップと森林整備の促進につなげる考えだ。
 同県の実験では、間伐材は海底に沈めると、節足動物のキクイムシなどの食害で朽ちた。このため、部材としては不向きと判断したものの、それらを餌とするメバルなどが集まる効果は高く、魚の成育を促すことも分か った。
 キクイムシは夜間、魚礁を離れて浮遊。周囲で捕獲したメバルの消化管から、キクイムシを確認している。
 さらに、潜水調査で、間伐材を使った魚礁の周辺では、同じ条件の未使用のタイプに比べ、二倍以上の魚数を確認。設置から効果が出るまで五―九カ月間で、未使用に比べ四分の一と速効性も示された、としている。
 ただ、間伐材の耐用年数は五年程度。木片の取り付けにより、未使用に比べ製造コストが二割程度アップする。
 実験期間は、二〇〇二―〇五年度の四年間。漁協などが間伐材だけで作った既設の魚礁と、鋼やコンクリート製に木片を埋め込むなどした試作品の効果を調べた。県は、有効性があるとして、今後も取り入れていく。( 奥田美奈子)