ID : 973
公開日 : 2006年 5月13日
タイトル
アオリイカ産卵床設置へ間伐材
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200605140034.html
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元urltop:
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写真:
 
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山口県周防大島町の特定非営利活動法人(NPO法人)「自然と釣りのネットワーク」(NFN・柳居俊学理事長)が、県内で初めて、ヒノキの間伐材を使ったアオリイカの人工産卵床を町内の海中に設置する。十 三日、メンバーが岩国市錦町を訪れ、山から間伐材を切り出した。
 周防大島町西安下庄の町職員青山徳幸(のりゆき)さん(34)ら七人。メンバーの知人で錦町広瀬の農林業堀江直さん(27)らの協力を得て、ヒノキ林へ。幹を伐採し、枝葉がついたまま長さ約三メートルに切りそろえた。 五十本をトラック二台に積み込み、島へ持ち帰った。
 間伐材は二十日、周防大島町和田の沖、深さ約七メートルの海底に沈めて固定する。順調なら六月にも、枝の間にアオリイカが産卵するという。
 アオリイカは全長六〇センチ近くに成長、すしネタなどとして高値で取引される。島内の漁業者によると、天然の産卵床となるアマモの減少に伴い、水揚げが落ちている。NFNは、海の環境浄化を目的に、周防大島の 釣りファンら三十人で組織。高知県などで間伐材の産卵床が成果を挙げていると聞いて計画した。
 青山さんは「産卵を促すよう設置方法を工夫し、資源回復に貢献したい」。堀江さんは「海と山の環境は密接に関係しており、住民が連携できることは意義深い」と話していた。(久保木要)
【写真説明】アオリイカの人工産卵床にするため、切り出したヒノキの間伐材をトラックに積むNFNメンバーら(岩国市錦町)