ID : 1032
公開日 : 2006年 5月20日
タイトル
アオリイカ出生率アップへ産卵床
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200605210043.html
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元urltop:
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写真:
 
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島と山の住民が連携し、瀬戸内海の資源回復を目指そう―。山口県周防大島町の特定非営利活動法人(NPO法人)「自然と釣りのネットワーク」(NFN・柳居俊学理事長)が二十日、岩国市錦町の林業者から提 供を受けたヒノキの間伐材を、アオリイカの人工産卵床として周防大島町和田の海中に設置した。
 NFNのメンバー二十四人が同町の和田漁港に集合。枝葉がついたままの長さ二メートルの間伐材を漁船に積み込み、沖合五十メートルの設置地点へ。一本ずつ重りをつけて海に投入した後、ダイバーが潜り、深さ七~ 十メートルの海底にくいで固定した。
 この日は、和田漁港の北側沖と南側沖の二カ所に計五十本を設置。間伐材を提供した岩国市錦町広瀬の農林業堀江直さん(27)らも駆け付け、投入作業を手伝った。
 同町伊保田の町立なぎさ水族館によると、アオリイカは全長六〇センチ近くに成長し、五~七月に産卵する。「天然の産卵床である藻場の減少などで水揚げが落ちている」と懸念する同館の佐々木克明飼育専門員は「 人工産卵床が漁業資源回復につながってほしい」と効果を期待している。
 NFNは周防大島の釣りファンらで組織。高知県などで間伐材の産卵床が成果を挙げていると聞いて計画した。メンバーの町職員山本克巳さん(32)は「定期的に潜って、効果を確かめる。産卵が確認できれば設置場 所を広げたい」と話している。(久保木要)
【写真説明】アオリイカの人工産卵床にするため、ヒノキの間伐材を海中に投入するNFNのメンバーら