ID : 1128
公開日 : 2006年 6月 2日
タイトル
横山岳東尾根で見かけたイワウチワの花
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/flower/fl60605p.htm
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元urltop:
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写真:
 
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「杉野山の会」会長の二之宮さんから「新コースの東尾根のブナ林も素晴らしいですよ」と薦められていたので、6月2日に再び横山岳に登った。山頂までは同じ白谷コースで、ここから東へ尾根道をとる。尾 根の日陰の場所に幅4m、長さ20mくらいの範囲で雪が残っていた。まわりのかん木が倒されており、冬には相当の雪が積もったのだろう。しばらく進むと日当たりの良い岩陵となりイワカガミの花がいくつか残っている。
 頂上から30分ほどで東峰のピークに着いた。「昭和47年4月 杉野山の会」と刻まれた標柱が建てられてている。ここから東尾根を下りると、標高900mあたりまで厚みのあるブナ林が続く。まだ細身の木が多いが、こ れからの成長を感じさせるすがすがしい林だ。その林床のところどころででイワウチワの花が咲いていた。光沢のある厚い葉はイワカガミと似ているが、花はずっと大きくて目立つ。日本海側では乾いたブナ林に多いと いい、この東尾根は絶好の自生地なのだろう。
 標高700mくらいから下は植林の間を急坂が続くので、夏の登りに使うにはしんどいかもしれないが、下りとしては快適な道だ。秋の紅葉と黄葉も素晴らしいだろう。東峰から2時間ほどで杉野の集落に戻ると、二之宮さ んに出会った。東峰の標柱について尋ねると、「結婚した年で、その記念にもと建てたのですが、その時から、いつか東尾根に登山道をつけたいと思っていました。中高年の登山者が増えてきたことや、谷筋の道が林道 工事で使いにくくなったことなどから3年前、昔の炭焼き道の踏み跡をたどってかん木を切り開いて新道をつけました」と振り返った。
 「『山の会』には家庭や仕事も一段落した30歳過ぎの人を中心に呼びかけて入ってもらっています」と二之宮さん。無理のない息の長い活動があったから構想から30年の時を経て新道が実現したのだろう。毎年5月第 3日曜に行っている「山開き」も今年30回目を迎え、横山神社宮司の山崎義次さん(87)が安全祈願の祝詞をあげた後、300人が東尾根などのルートを登り下りした。1400年を超す由緒のある山には新しい魅力も加わ り、時季やコースごとにいろいろな発見がありそうだ。