ID : 1571
公開日 : 2006年 8月29日
タイトル
インドネシア森林火災、煙霧も深刻
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新聞名
グリーンピース・ジャパン
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元URL.
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/forests/activity/indonesia200608_html
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元urltop:
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写真:
 
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インドネシア、スマトラ島での森林火災が、現在深刻な問題となっています。スマトラ島は、絶滅危惧種のスマトラサイ、トラ、アジアゾウなどの生息地ですが、その自然環境を破壊する森林火災が例年にな い頻度で起きており、グリーンピース東南アジア支部の調査チームは、火災の影響を把握するためスマトラ島のリアウを訪問しました。火災による森林破壊と、数百人の住民の健康を害する煙霧の影響が深刻です。グリ ーンピースは、この異常事態の要因である森林の大規模な皆伐をただちに停止させるよう、インドネシア政府に求めています。
グリーンピースの調査チームは、製紙用パルプやアブラヤシ生産のために森林が大規模に皆伐され、植林地に転換されていることを確認しています。こうした森林利用が火災を招き、人体への影響も引き起こす環境破 壊となっています。
インドネシア最大の製紙企業APP社(アジアアンドパルプペーパー)やAPRIL社(エイプル:Asia Pacific ResourcesInternational Holdings Ltd.)の操業拠点 この地域の森林はほとんどが泥炭地に存在しており、伐採によって一度その地表がむき出しになると、水路も干上がり、日光にさらされたスポンジのように乾燥して、引火性が強まります。こうした森林転換が止まらない 限り、大規模な森林火災は次々と起こり、深刻な環境破壊を毎年繰り返すことになるのです。この種のコントロール不可能な大規模な森林火災を最小限に抑えるために、インドネシア政府は森林皆伐の許可を見直すべき です。
スマトラ島では、リアウだけでも約400万ヘクタール(東京都の面積20倍分)の泥炭地がひろがっています。この地域の森林では、製紙会社APP社やAPRIL社が製紙用木材チップ生産のために森林伐採を行い、パルプ生 産用の植林を進めています。今月の森林火災は、パルプ用植林を進める伐採業社Satria Perkasa Agung社(シナーマスグループの子会社)の伐採地、ブキット・バツ(Bukit Batu)地域で起きていることをグリーピースの調査チームは確認しています。シナーマスは、日本市場にも紙製品を供給する製紙会社APP社の姉妹会社です。どちらの企業も伐採地での“森林火災ゼロ”の方針をもっ ていますが、今回の森林火災はその方針に背くものです。
この問題の発端は、非常に脆弱な森林生態系を伐採地として操業している点で、小さな火種から発生した火災は、乾燥した泥炭地を容易に燃やし尽くしてしまいます。火災が発生すれば、豪雨でも降らない限り完全に消 すことは困難です。
森林転換と森林火災は膨大な量の二酸化炭素を排出し、世界的な気候変動の問題にもつながります。とくに火災による二酸化炭素の排出は気候変動を増長させて、森林火災をいっそう激化させる乾燥状態を招き、悪循 環を生み出します。このような気候変動の悪影響から人間の生活を守るためにも、違法伐採、土地転換、火災から森林を保護する対策が、地域や世界レベルで必要です。
シナーマスグループ子会社の植林事業地を歩くグリーンピース調査チーム。グリーンピースは森林皆伐の許可を見直すようインドネシア政府に求めている。 グリーンピースは、インドネシア政府に対し以下を要求しています。