ID : 2306
公開日 : 2006年 12月17日
タイトル
花粉症緩和米 収穫を公開/茨城の生物資源研
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新聞名
日本農業新聞
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元URL.
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin8/article.php?storyid=76
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元urltop:
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写真:
 
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 農業生物資源研究所(茨城県つくば市)は29日、スギ花粉症の症状緩和を狙った遺伝子組み換え(GM)米の収穫を公開した。年明けにも人に食べてもらい安全性を確認する試験に入る。この試験に必要な 米の量を得るため、今年は2期作を取り入れ、8月収穫分を含め計450キロを確保した。安全面や倫理面で問題がなければ、5年後には商品化できると同研究所では見込んでいる。
 スギ花粉症緩和米の収穫は、今回初めて一般に公開した。防鳥ネットや金網に囲まれ、監視カメラまで備えた8アールの隔離水田の周りには、GM稲に興味を持つ生産者や反対する消費者も訪れた。
 生産者側からは「農家にも消費者にも医療面でもメリットがある。ぜひ作らせてほしい」と栽培に前向きな意見が出た一方、消費者側からは「長期間食べ続けた際に、別の問題が出てこないのか心配」といった不安の声や 「薬として扱ってほしい」との要望も出た。
 これまでのGM作物は、除草剤や病害虫耐性など生産者側に利点があったが、花粉症緩和米は食べる側に利点がある初のGM作物となる。
 収穫した花粉症緩和米は、極早生の「キタアケ」にスギ花粉症の引き金となる遺伝子を組み込んで育成。この米を一定期間食べることで、病院で花粉症対策として一般に取り組まれている「減感作療法」とよばれる治療 法と同じ効果が期待できるという。
 マウスを使った実験では、花粉症を引き起こす抗体が7割減るなどの効果が確認されている。