ID : 273
公開日 : 2006年 2月10日
タイトル
おいしい酒造りへ循環農業 間伐材と酒造の米ぬかを使って堆肥(たいひ)づくり
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200602110185.html
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元urltop:
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写真:
 
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どころの水を守ろうと、東広島市で環境保全活動に取り組む「西条・山と水の環境機構」が、山の手入れで出た間伐材と酒造の米ぬかを使って堆肥(たいひ)づくりに挑んでいる。この春、同市の酒米農家に使ってもらい、循環型社会を目指す。 (治徳貴子) 堆肥は木片が混じりさらさらとした手触り。同機構が同市の龍王山で間伐したマツやナラを砕いたチップ約三百キロと、酒造から出た米ぬか約百五十キロを原料にしている。 二〇〇四年秋、同山に直径一・五メートル、高さ約五十センチの貯蔵用の容器二つを設置し、発酵剤を混ぜて寝かせていた。一年後に堆肥として利用できる状態になり、酒米の山田錦を生産している同市高屋町造賀の農家に今春から利用してもらう。
 同機構は、市や広島大学、地場産業でもある酒造会社を含めた産学官一体の組織。五年前から年三、四回、市民から参加者を募って同山で間伐をしてきた。間伐材の一部で炭をつくり、水を浄化するために川に入れていたが、残りは山に置いたまま自然に腐食するのを待っていた。
 二年前の秋、間伐材をチップにする方法を知った賀茂泉酒造社長の前垣寿男理事(59)が「発酵促進効果があるといわれてきた米ぬかを混ぜると、より効率的に堆肥化が図れるのでは」と、酒どころならではの製法を試みることにした。
 出来上がった堆肥が、酒米に適しているかどうかは、今春からの試行にかかる。前垣理事は「うまくいけば、環境にやさしく、おいしい米も酒もできる」と一石二鳥の効果を期待している。