ID : 13817
公開日 : 2010年 1月15日
タイトル
樹皮燃料のボイラー11年販売へ 県林業技術センター
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100114_8
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元urltop:
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写真:
 
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県林業技術センター(村山巧所長)が県内企業などと共同で開発した、国内初のスギの樹皮を燃料とした「いわて型小型蒸気ボイラー」の実用化にめどが立ち、来年にも販売する見通しとなった。実証試験の結果、石油ボイラーに比べコスト低減や二酸化炭素(CO2)を削減することが分かり、県内製材業者の期待は大きい。
 同センターが13日、雫石町の岩手中央森林組合雫石工場で関係者への説明会を開き、明らかにした。
 同ボイラーはオヤマダエンジニアリング(盛岡市)、北進産業機械(花巻市)、岩手大と2006年度から開発を始め、木材の乾燥に利用する。水分を多く含む樹皮でも燃やすことができ、1時間当たり300キロの蒸気を発生させる。
 スギの樹皮は繊維が長く破砕が難しいため、樹皮粉砕機を開発。樹皮の含んだ水分を抜くため、蒸気と排ガスを利用して温めながら乾燥させる「ホットスクリュー」も完成させた。
 石油ボイラーと蒸気ボイラーを併用すると、石油ボイラーのみに比べ、スギ板を乾燥させるエネルギーコストは13%少なくて済む。また、1立方メートルの木材を乾燥させる時の炭素排出量は23キロ削減する。実証試験は2月ごろまで行う。
 粉砕機とボイラーの価格はセットで2千万円程度と高額で、今後どこまで価格を抑えられるかが課題という。
 オヤマダエンジニアリングの新里光男専務取締役は「製材所以外にも、県内で蒸気ボイラーを使用する企業に利用されるよう取り組んでいきたい」と意気込む。