ID : 13837
公開日 : 2010年 2月12日
タイトル
切らなくても幹の直径分かる 県森林研究所が「早見カード」開発
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20100211/CK2010021102000167.html
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元urltop:
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写真:
 
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県森林研究所(美濃市曽代)は、立木の手の届かない位置の直径を、切ることなく一目で知ることができる「細り早見カード」を、全国で初めて開発し、9日、報道陣に公開した。林業熟練者でなくても、収穫できる丸太の見積もりを伐採前に出すことができ、作業効率の向上が期待される。 スギやヒノキは、根元から先端に向かって少しずつ幹が細くなっていく。この太さの変化を「細り」といい、同研究所が県内各地から集めたスギとヒノキ各100本を使って細りの傾向を調べたところ、樹高と基準点の直径を調べることで、高所の幹の太さが予測できることが分かった。 カードは縦8センチ、横13センチ。基準点となる胸高(根元からの高さ1・2メートル)の直径を刻んだカードと、表にスギ、裏にヒノキの樹高と直径の相関図を記したカードをスライドさせ、目的の数値に合わすことで、切りたい高さでの幹の直径が分かる。スギで直径58センチ、高さ38メートル、ヒノキは直径38センチ、高さ26メートルまで対応できる。 現在は直径が細く、背丈の低い間伐材を調べるのに適しているが、同究所は今後もデータ集めを続け、直径が太く、樹高の高い木にも対応できるよう改良を進めていく。 細りの傾向を示した表はこれまでにも十数県で作られたが、分厚い冊子で持ち運びに不便な上、表がいくつもあって分かりにくかった。ポケットサイズのカードは林業関係者に重宝されそうだ。 カードは、16日に県中濃総合庁舎(美濃市生櫛)で開く「研究成果発表会」で林業関係者らに披露し、希望者に提供する。開発に携わった大洞智宏研究員(36)は「放置された人工林の間伐を進める決め手となれば」と話す。