ID : 1554
公開日 : 2006年 8月27日
タイトル
林政審基本計画 複層林2015年に3割増 多様種混生で作業軽減
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060829&j=0044&k=200608287027
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元urltop:
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写真:
 
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林野庁の林政審議会は二十八日、新たな森林・林業基本計画を中川昭一農水相に答申した。森林整備で樹種、樹齢がほぼ同じ樹木ばかりの単層林を、多様性のある複層林化することを進めることが柱。具体的には現在約九十万ヘクタールの複層林を二○一五年に、三割強増の百二十万ヘクタールに広げる。
 複層林化は多様な樹種の混生を目指すもので、樹木の成長力が弱かったり、景観上の問題などで皆伐(全部の木を伐採すること)を避ける必要がある単層林を優先して転換する。針葉樹林を抜き切りした後、自然に広葉樹が生えるのを待ったり、新たに針葉樹を植樹して樹齢の違う木が混生するようにする。
 現在の国内の総森林面積は二千五百十万ヘクタールで、そのうち複層林はわずか4%。基本計画では、一五年に複層林を5%、単層林を41%(千三十万ヘクタール)、林業向けの樹木育成をしていない「天然生林」を54%(千三百五十万ヘクタール)とする。百年後には、林業利用する森林の内訳を複層林六百八十万ヘクタール、単層林六百六十万ヘクタールとする目標も掲げている。
 林業就業者数の減少もあり、十分に管理できない森林が増えている。複層林化は、水源かん養や土砂災害の防止、生態系や景観の保全といった森林の多面的機能の強化をはかり、国民の要望に応える森林づくりが目的。植林などの作業を軽減し、施業コストを引き下げる狙いもある。
 道内では、人工林の面積は総森林面積の約27%と全国に比べ小さいが、林野庁は「トドマツ、エゾマツなどの人工林を中心に、複層林化を進めたい」としている。
 一方、供給面では、製材・加工の大規模化、消費者の要求に沿った製品開発を推進することなどにより、○四年に千七百万立方メートルだった国産木材供給量を一五年に二千三百万立方メートルに増やすとした。