ID : 14992
公開日 : 2010年 2月12日
タイトル
陸前高田市林業振興協議会 森林整備計画案を承認 木価低迷で長伐期施業へ
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新聞名
東海新報
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元URL.
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws5394
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元urltop:
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写真:
 
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陸前高田市林業振興協議会(佐々木英一会長、委員十六人)が十二日、市役所で開かれ、今年四月から十年間にわたる市森林整備計画案を承認した。現計画との大きな違いは、木材価格の低迷などを背景に、伐期を遅らせる「長伐期施業(四十五年以上)を導入した森林経営を推進する」とした。 会合には約二十人が出席。戸羽太副市長は「木材価格の低迷や新築住宅着工数の減少など環境は厳しいが、今後も知恵を出し合って林業発展に向け協力していこう」とあいさつ。 佐々木会長は「国の林業施策は二酸化炭素削減や環境問題を重点にしているが、林家は苗を植え、木を切って売るという単純なことを求めている。最近は切っても売れないことが問題となっている。持続可能な森林経営について一緒に考えていこう」と語った。 協議に入り、市森林整備計画案について審議し、原案通り承認。今後の方向性としては「人口林率が高く、利用可能な林齢に達した森林が大きな割合を占めている中、保育および間伐、針広混交林や広葉樹林への誘導、長伐期施業の導入など適切な森林整備を行い、持続可能な森林経営を推進する」とした。計画案は国や県への意見照会を経て三月に公表される。 このほか、同日は平成二十一年度林政事業についての説明が行われた。主要事業は▽市有林管理事業(九千㌶)▽有害鳥獣捕獲実施事業(本年度はハクビシン駆除業務を試験的に実施)▽シカ特別対策事業(有害捕獲シカ十頭など)▽林道管理事業(三十八路線百五㌔)▽森林病害虫等駆除事業(松くい虫対策)―など。 委員からは「木が大きくなると、切るためには林道や作業道の整備が必要になる。そうなると、単に一人の山林所有者だけでは木を切れなくなる。一つの沢全体の、複数の所有者が協力して作業しなければならないのではないか」といった意見が出された。 また、最近は木を切るために重機が使用されている。県大船渡地方振興局農林部の阿部忠一部長は「重機を用いて効率よく作業するには三㌶(木材約千五百立方㍍)以上の面積が必要」と強調。それ以下だと経費がかかり過ぎてしまう現状について説明した。