ID : 1701
公開日 : 2006年 9月24日
タイトル
ウラジロガシ林、虫害深刻 白山・金劔宮の県天然記念物 4割が枯死など被害
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新聞名
富山新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20060924004.htm
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元urltop:
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写真:
 
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白山市鶴来日詰町の古社金劔宮(きんけんぐう)で、県指定天然記念物のウラジロガシの社叢(そう)が病害虫カシノナガキクイムシの被害を受け、この一年間で二百五本のうち八十四本が枯死または部分枯れしたことが県林業試験場などの調査で分かった。県などは「県内に唯一残ったウラジロガシの原生林」を何とか残そうと、ほぼ枯れた状態のものを含め枯死した二十六本を伐採するなどして防除を進めているが、決め手がなく頭を抱えている。
 金劔宮の正脇茂昭事務長によると、ウラジロガシの社叢は社殿などの背後の斜面五千五百平方メートルに自生し、これだけの規模の林は県内では同所だけとなり、一九八九年に県天然記念物に指定された。昨年六月初旬、数本の葉が紫色に変色しているのが見つかり、県林試の調査の結果、カシノナガキクイムシが食い荒らしていることが分かった。
 このため、県と白山市、金劔宮は、業者に委託して被害を受けた木に薬剤を注入したほか、防虫剤を散布してきた。しかし、あくまで対症療法で限界もある中、最新の調査では、二百五本中十六本が完全枯死、十本が80―90%枯死の状態、五十八本が部分枯れと約四割の木に被害が拡大しているのが分かった。
 完全枯死の十六本のうち三本は幹の直径が一メートル以上の古木で、虫害を受けた木の多くは数十年以上を経た木だという。正脇事務長は「今夏の猛暑で、被害は約六割の木に広がった。何とか食い止める方法がないものか」と話している。