ID : 15198
公開日 : 2010年 2月26日
タイトル
クヌギ植林:きれいな海を育もう あす小倉南・合馬地区で
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100227ddlk40040382000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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◇地元住民や漁師ら協力 山に木を植えて、きれいな海を育(はぐく)もう--。特産の「合馬のたけのこ」で知られる北九州市小倉南区合馬地区で28日、地元住民や漁師、大学生らがクヌギの苗の植林に取り組む。玄界灘に注ぐ紫川の源流である合馬地区の山林を整備することで、海の栄養分となる土壌を育て豊かな海にするのが狙いで、今年で5回目。「山で暮らす人たち」と「海で暮らす人たち」が手を結んだ。
 合馬地区の竹林330ヘクタールのうち、タケノコを育てている生産竹林は100ヘクタールで、230ヘクタールは人の手が入らない放置竹林。担い手不足に加え、竹は成長が早いため、放置竹林の面積が年々増え、山林を侵食しているという。
 市東部農政事務所によると、放置竹林が広がり広葉樹が少なくなれば、山の保水力が失われ、土砂が川に流れ込みやすくなる。海の生態系維持に必要なプランクトンなどの養分が河川を通じて海に運ばれなくなるという。
 植林は合馬地区の住民が紫川下流の海で漁をする人たちに声を掛け、05年度から始まった。これまでにクヌギの苗5300本を3ヘクタールに植えた。今年も漁師数人を含む約70人が、あらかじめ放置竹林を伐採した山林50アールに約1500本を植える。
 合馬校区まちづくり協議会地域振興部会の清永賢治会長(69)は「いい漁場の近くにはいい森林がある。漁師の協力も得ながら元の森林の姿を取り戻したい」と期待する。植林に参加する漁師の中村芳夫さん(66)は「山の保水力がなくなり、コンクリートの護岸が増えたことで昔より水温が上がり、魚も減っている。我々漁師も少しでも努力したい」と話している。