ID : 15625
公開日 : 2010年 4月 6日
タイトル
隠岐の島町にバイオ事業の実証プラン
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新聞名
山陰中央新報
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元URL.
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=518878004
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元urltop:
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写真:
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旭化成の関連会社や土木コンサルタントの藤井基礎設計事務所(松江市東津田町)などが手がけるバイオ樹脂原料の木材成分「リグニン」を製造する実証プラントが、島根県隠岐の島町布施地区に完成した。5月から本格稼働予定。島内の間伐材や倒木を使って実証試験を進め、2013年度までの実用化を目指す。
 プラントは町が所有する鉄骨平屋約500平方メートルの木材防腐処理施設跡に整備。反応槽で木材の粉末をクレゾールや硫酸などと化学反応させ、木材の主要成分で細胞壁同士をくっつける役割をしているリグニンを抽出。ろ過装置で回収する。
 リグニンは分離過程で変質しやすく、現在は大半が焼却処分されている。プラントでは、試験管レベルで成功している分離方法が実用化できるかを、町内の山中に放置されている間伐材や倒木、松食い虫被害木などを使って検証する。
 実用化できればプラスチックの代替品として、荷物を置くパレットやトラックの荷台敷板、半導体の基板などへの利用を想定。分離過程で生じる植物細胞壁や繊維の主成分「セルロース」も、メタン発酵させてバイオマス発電燃料として使いたい考えだ。
 事業は、林野庁の委託事業として旭化成の関連会社・旭有機材工業(宮崎県)が主体となり実施。産業機械製造の平玄(東京都)も参画する。プラントは委託費の1億円で建設した。
 新産業創出や企業誘致を目的に同町も支援しており、岡田清明町定住対策課長は「町内での事業化を目指し、雇用創出に加え里山再生にもつなげたい」と話した。