ID : 15674
公開日 : 2010年 4月 8日
タイトル
広葉樹植え共生めざす ツキノワグマ保護県支部設立へ 新聞名 山梨日日新聞
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元URL.
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/04/08/3.html
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元urltop:
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写真:
 
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全国各地で野生のクマの保護に取り組む「日本熊森協会」(森山まり子会長)の山梨県支部が設立されることになった。県内に生息するツキノワグマの個体数を維持していくため、餌となる広葉樹の植栽を進めるとともに、県民に荒廃した森林の再整備の必要性をアピールしていく。県内では山間地でクマの目撃が相次ぎ、農作物が荒らされる被害が後を絶たない。里山の再生は、クマだけでなくイノシシやシカによる食害を抑制、人間と動物の共生につながる取り組みとされる。同協会支部は植林を手掛ける企業・団体と連携しながら、運動をさらに広げていきたい考えだ。 同協会はツキノワグマの個体数の減少に歯止めを掛けようと1997年に発足。「山林がスギやヒノキなどの針葉樹中心になったことで、クマが餌を求めて人里に下り、捕獲後に処分されている」(同協会)として、全国各地の人工林を広葉樹に転換しようと、現在約2万4千人が活動している。 同協会などによると、県内には400頭のツキノワグマが生息しているとみられているが、2004年度からの6年間で189頭が捕獲後に処分されている。20番目の下部組織となる県支部は、会社員や主婦、中学生など75人が入会し、企業が展開する「企業の森」活動と連携して植樹や間伐を行っていく。 このほかクマによる農作物被害を防ぐため山梨市牧丘町の県有林にクリの苗木約500本を植えた同市猟友会、森林整備を手掛ける猟友会のメンバーらでつくる「甲州ツキノワグマ研究会」とも連携を図っていきたい考え。 小中学校などに出向いてクマが生息できる環境にするためには森林の再整備が必要であることも訴えていく。11日、甲府・県立青少年センターで森山会長を講師に招いた設立記念講演会を開く。 同支部長に就任する岡明美さんは「クマのすみやすい森をつくることは、山林本来の姿を取り戻すことであり、人間のためでもある。多くの県民に活動に加わってほしい」と話している。 設立記念講演会は、午後1時半からで入場無料。問い合わせは岡支部長、電話090(8348)4067。