ID : 15711
公開日 : 2010年 4月12日
タイトル
アカマツ林、全滅の危機
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新聞名
47NEWS
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201004120016.html
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元urltop:
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写真:
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広島県神石高原町に広がるアカマツ林が松枯れで全滅の危機にさらされている。神石郡森林組合によると、3年前に2、3割だった松枯れの林は全体の7割にも拡大している。組合は本年度から実態調査に乗り出し、国や県に他の樹木による森林造成などを求めていく方針だ。
 森林組合管理の町内のアカマツ林は約7600ヘクタール。3年前に2、3割だった被害が2009年4月には約62%の4700ヘクタールに拡大していた。その後も被害は広がり、現在は7割を超えると森林組合はみる。
 町が国と県の補助で行っていた松くい虫殺虫剤の空中散布を中止した06年度以降に広がったという。町産業課によると、06年度に空中散布した約400ヘクタールも大半が枯れた。町内の多くのアカマツ林は松枯れのために葉と樹皮が落ちた痛々しい姿をさらしている。
 福山中央木材市場(福山市神辺町)の豊田秀喜取締役(53)は「神石高原町は1990年代後半までは県東部一のアカマツ産地だった。松枯れと林業者の減少で出荷量は減少の一途だ」という。
 町は07~09年度、道路や民家付近で倒木の危険性が高い約8千本を伐採した。「天然林だったアカマツを植林で育てるのは難しい」(森林組合)ため、松枯れの進行はアカマツの全滅に直結する。
 このため、森林組合は本年度に松枯れの実態調査に着手。結果を基にアカマツ以外の森林造成を国や県に求めていく方針だ。