ID : 15716
公開日 : 2010年 4月 9日
タイトル
故郷の山を広葉樹の森に ミニログハウスを建て
.
新聞名
大分合同新聞
.
元URL.
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2010_127086189066.html
.
元urltop:
.
写真:
 
.
 中津市耶馬渓町大野出身の大堀周治さん(61)=福岡県新宮町=は10年前から、故郷の山を広葉樹の森にしようと奮闘している。
 15歳で故郷を離れ、中津北高校から九州大学に進学。応用原子核工学を学んだ。電気関係の会社に勤めていた45歳のころ、ふと故郷の山を訪ねると、両親が育てていた栗山が竹やぶと化していた。「昔の面影が全くないことにショックを受けた。何とかしないと」と一念発起。年3、4回、妻の益子さん(50)とテントを張って竹やぶ内を探検し、農林業に関するセミナーにも出掛けた。
ドングリ拾って苗を育て… 「妻と一緒に50年、計100年かけて森を育てていきたい」。セミナーなどで得たノウハウを生かし、ドングリを拾って苗を仕立てては、竹やぶを切り開いて植樹。森づくりの拠点にとミニログハウスを建て、11歳の愛犬「あとむ君」の名前から、同地を“あとむの里”と名付けた。 1999年秋に植えたクヌギは、10メートルほどの高さにまで成長。今はシカの食害と戦いながら、コナラやモミジ、イチョウなども育てている。今後は、30年前に両親と植えたヒノキの間伐材やクリの枯木、同地に自生するシュロ、カキノキの柿渋を使った工芸品を開発したいとも考えている。
 10年間、地道に取り組んできた森林整備や拠点づくりの様子を、このほど、一冊の本にまとめた。タイトルは「夢をはぐくむ100年の森」(梓書院、四六判・250ページ)。税込み1300円で販売している。 「スギやヒノキで木工房とログハウスを建て、“あとむの里”をついのすみかにすることが夢。最大の難関は妻を説得することですが…」と大堀さん。手探りながらも、第二の人生を謳歌(おうか)している。