ID : 15733
公開日 : 2010年 4月13日
タイトル
復元困難な耕作放棄地を森林に 県まず山間地の100ヘクタールで
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新聞名
山梨日日新聞
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元URL.
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/04/13/5.html
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元urltop:
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写真:
 
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山梨県は、長期間放置され、農地への復元が困難な耕作放棄地約3千ヘクタールについて、農地から山林に転換を進める。雑木が生い茂るなど、農地に戻すには多額の費用がかかるためで、間伐や植林などを行い、森林資源として“再生”を図る考え。かつて森林を切り開いた山間部の農地などを想定しており、本年度は100ヘクタールの用途変更を目指している。 県が2008年度に初めて行った耕作放棄地の実態調査では、「農業利用が著しく困難な土地」が4513ヘクタールに上り、耕作放棄地全体の6割超を占めた。このうち2925ヘクタール(64・8%)は、以前栽培していた桑が伸び放題になったり、雑木が根を張るなどしていて、県は「農地に戻すには多額の費用が見込まれ、森林に戻す方が現実的」と判断。山林への用途変更を図ることにした。 県森林整備課によると、本年度は市町村や各地の森林組合が現況を調査。生い茂った樹木の種類や樹齢、密度などを調べ、森林として管理する際の計画づくりを行う。土地所有者の意向確認も進め、約100ヘクタールの農地を森林に転入させることを目指す。 森林に転用する農地は民有林として、各森林組合などに管理委託することを想定。森林整備を目的とした補助金を活用し、不要な樹木の伐採や植樹などを行い、森林資源として活用する。一方で、県産材は価格の安い輸入材に押され、需要が低迷しており、県の想定通りに森林への転用が進むか未知数な部分もある。 県農政部は「農業が再開できる土地と、森林資源として生かす土地を見極め、双方向で耕作放棄地の減少に努めたい」としている。