ID : 1868
公開日 : 2006年 10月18日
タイトル
巨木の情報求む ネットワークが調査 イチイガシ
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=113338
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元urltop:
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写真:
 
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照葉樹林の復活を目指す「熊野の森ネットワークいちいがしの会」は、イチイガシの巨木の所在を把握するため、田辺市内で調査を始めた。かつて熊野地方には豊かな照葉樹林が広がっていたが、旧田辺市内で確認されているイチイガシの巨木は3本だけ。同会は「心当たりがあれば連絡を」と呼び掛けている。
 同会の調べでは、旧市内の巨木は、上秋津佐向谷(胸高幹周り210センチ)、上秋津奥畑にある大神宮(同241センチ)、中芳養八幡神社(同215センチ)の3本。八幡神社は以前から知られていたが、佐古谷と奥畑は今年になって確認された。
 上秋津では玉井済夫副会長と地元佐向谷にある神社・龍神宮(りゅうぜんぐう)世話役の原和男さん(65)が8月に神社参道沿いを調査した際、信者から「珍しい木がある」との情報があり、確認した。
 奥畑にある大神宮の巨木は、ごく一部の住民しか知られていなかった。大神宮にはもともと2本あったが、道路拡幅の時に1本切られたという。
 調査の中で、佐向谷のイチイガシは、持ち主が親の代から「珍しく、大切な木」として守り継いできたことが分かった。
 旧市内以外で同会に情報が入っているのは、上富田町生馬の日吉神社と大宮神社、岡の八上神社と岡川八幡社、市ノ瀬汗川の厳島神社。旧中辺路町では滝尻王子と福定の春日神社。旧大塔村の剣神社、面川の豊川神社、旧本宮町の熊野本宮大社など。
 玉井副会長は「神社仏閣の森を守るのはもちろん、一般の森もイチイガシが増える環境をつくらなければならない」と話している。
 問い合わせと連絡は、市ひき岩群ふるさと自然公園センター(0739・25・7252)へ。
 イチイガシ ブナ科の常緑高木で高さ30メートルに達する。以前は紀南地方で多かった木の一つだが、伐採や植林などによって少なくなった。残っている多くは神社仏閣の境内にあり、神社関係者の一部しか知らなかったり、巨木があるのは知っていても種類が分からなかったりすることが多い。