ID : 2057
公開日 : 2006年 11月13日
タイトル
福岡県「森林環境税」(仮称)の問題点(中)
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新聞名
ライブドア・ニュース
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元URL.
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2710912/detail
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元urltop:
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写真:
 
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上述の「検討委員会中間報告」では、「荒廃した森林とその影響」(9ページ)をとりあげている。「近年の林業の低迷から間伐などの手入れが行き届かないことが、森林の荒廃を招いた原因である。特に、人が立ち入りにくい場所では、林業の採算が成り立たないことから荒廃した森林が増えている。/(中略)地元に住む森林所有者の高齢化が進み、不在森林所有者が増大し、(中略)森林が放置される原因の一つとなっている」。
 しかし、この事態は、民有の人工林の問題、林業経営者のかかえる問題点である。さらに言えば、従来の国、県の林業政策の失敗のもたらしたものでもある。この点に関してはPJは、福岡県林政課に他の点も合わせて質問状を提出している(11月7日)。回答があれば、論ずるとして先へ進む。
 まず、自然林と人工林の区別ははっきりしないと議論は混乱する。人工林では、杉、ヒノキの生産が中心で、挿し木苗による密集栽培である。したがって、地下の根のはり具合は、髭状の細い根が多くなってしまう。そのため、台風、豪雨の影響を受けやすく倒木や土砂流失が生じやすいのである。森林とは自然林のことである。厳密に区別すべきである。
 熊本のNPOエコシステムという団体(http://www.ecosys-jp.net/index.html)は、つぎのように主張している。「もともとあった森林で税金を使って伐採し、税金を使って杉やヒノキの挿し木苗を植えつけてきたのが日本の林業です。/数十年間にわたって税金で森林を大規模に破壊し、税金を使って林業を推進してきて、これが失敗したからといって、新たに税金を取って、林業を再生しようということが間違っています。/林業と森林とをごまかすやり方もいただけません」。
 実績を重ねているNPOの意見に耳を傾けるべきである。