ID : 2078
公開日 : 2006年 11月16日
タイトル
西山山ろくを災害に強い森林目指す整備計画
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=5409
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元urltop:
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写真:
 
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7月の豪雨で土砂災害が多発した岡谷市、諏訪市地籍の通称西山山ろく(約2300ヘクタール)の関係区と県が、西山全体を災害に強い森林に再生する試みを始める。県は森林所有者の承諾を得たのち、年内にも西山の広範囲を保安林に指定。2007年度には木の密度や高さなど測定し、森林の現状を関係区に報告する。これを受けて関係区が「未来に引き継ぐ森林のグランドデザイン」(県諏訪地方事務所林務課)を描き、50―60年後を目指した森林整備を開始する計画だ。
 荒廃が進む森林の再生を目的に県諏訪地方事務所が04年度に着手した、地域住民と行政が協働して行う森林整備事業の一環。所有者が混在する森林で、広範囲に一体的な取り組みを展開するのは県内でも異例という。災害後、区単位で森林に対する危機意識が高まったことから環境が整った。
 保安林指定は、岡谷市の小田井沢川(花岡区)、志平川(橋原区)、本沢川(鮎沢区)、原沢・中村沢(駒沢区)、諏訪市の中の沢(北真志野区)、西沢(南真志野区)の各流域で行う。第1段階として上流部の広範囲(面積は検討中)を保安林指定し森林整備を先行。西山全体の林相改良を促していく。
 保有林では、県の「保安林改良事業」として▽沢地形部分を広葉樹へ林相改良する(間伐、植栽など)▽簡易構造物(土留め、筋工など)の施工―などのほか、「保安林保育事業」として10年間の植栽木保育や60年間の間伐などが行われる。
 県は来年度、上空からレーザーで木の密度と高さを測定する「レーザープロファイリング」を実施。地上からの実測と合わせて森林の現状を関係区に報告し、関係区が林相を含む森林の将来像を検討する。これに基づき各種事業が展開される。さらに、地域住民の自主的な森林整備や、森林所有者と下流住民の森林に対する意識の共有化、小中学生の環境学習の場としての活用にもつなげていく。
 関係区への説明会は9日、駒沢区を対象に初めて開き、保安林指定に対する森林所有者の承諾を得た。ほかの関係区でも県が役員と調整を進めており、順次説明会を開く予定だ。