ID : 2213
公開日 : 2006年 12月 4日
タイトル
環境にいいクリスマスツリー
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新聞名
エコロジーシンフォニー
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元URL.
http://www.ecology.or.jp/sweden/0612.html
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元urltop:
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写真:
 
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クリスマスツリーの発祥は16世紀
 サンタクロースは北欧のフィンランドに住んでるって信じている人が多いみたいだね。ロッタも小さい頃、サンタクロースあてに手紙を書いた記憶があるよ。
一方で、クリスマスツリーの起源は北欧じゃなくて、現在のスイス、ドイツ、フランスの国境近くのバーゼル、アルザスあたりと言われているそう。この地方でエデンの園をあらわすリンゴやもみの木でクリスマスに飾りつけを始めたのが始まりらしく、この伝統がヨーロッパ全土に広がったのは19世紀の終わりごろなんだって。ちなみに、ツリーについての最古の記述は、1521年らしいよ。今ではツリーのないクリスマスなんて、ちょっと想像できないよね。
クリスマスツリーは本物のもみの木が常識
 ヨーロッパのほとんどの国と同様、スイスでもクリスマスは年間最大のイベントで、家族と過ごすのが基本なの。家でクリスマスの飾りつけの中心になるのは、何と言ってもクリスマスツリー! クリスマスが近づいた週末にツリーを買いにいくのはお父さん、そして飾りつけは家族でどんな風にするか相談しながら決めるのが一般的。
 スイス中の家庭や商店街・町の広場を飾るもみの木は、ほとんどが「本物」のもみの木だよ。人口700万人のスイスで、毎年約100万本ものもみの木がツリー用に販売されるというから驚きだよね。そして、販売される木の約80%が輸入物で、そのほとんどが北欧産なんだって。
スイスのツリー産業は不振ぎみ
 ツリーは、山から切ってくるのではなくて、苗床で栽培されているんだよ。スイスの苗木会社Urbain Girod社によると、もみの木は1~2メートルくらいの大きさになるまで、苗床で8~15年間育てられた後に、出荷されるの。輸入ものの大半を占めるスカンジナビア産のもみの木は、土地も広いし大量生産されるから、1本あたりの価格は1,500円くらいなんだって。一方、スイス産のもみの木は1,000~3,000円くらいで、価格も不安定なんだって。だから最近は、スイスのクリスマスツリー産業の数は減ってきているそうなの。ロッタの住むスウェーデンは輸出国だから、ちょっとこれって複雑な気持ちだなあ。

環境にやさしいもみの木って?
 そこで、スイスのエネルギー省と環境省では、国民にスイス産のもみの木を買うように呼びかけつつ、以下のように環境への配慮も提唱しているよ。
1、スイス産のもみの木を選びましょう!北欧産に比べて、生産地から販売地までが近いから、輸送エネルギーがかかりません。
2、FSC(森林環境協議会)の環境ラベルがついているものを選びましょう!このラベルがついている木材や木材製品は、環境・社会・経済すべての側面に配慮した厳しい基準を守って適切に管理された森林から切り出されたものや製品です。
3、長持ちさせるために、よく浸水させてから飾りましょう!ツリーを買った後は涼しいところに置いておき、飾る前に幹を数インチ切ってよく浸水させると長持ちします。飾り終わった後はコンポスト(堆肥)にしてリサイクルできるように、スプレーで色をつけたり、金属や化学的なものをつけないように。
4、飾り終わったら、コンポスト(堆肥)にしてリサイクルしましょう!山で育つ間にたくさん二酸化炭素(CO2)を吸収してきたので、燃やしてしまうと地球温暖化に悪い影響を与えてしまいます。もみの木は立派なコンポストの材料になるので、枝を切って細かくしてリサイクルしましょう。
 毎年多くの人が心待ちにするクリスマスに欠かせないツリーだけど、もともとは生きているもみの木。シーズンが過ぎたら、ごみに出して燃やして処分するんじゃなくて、こんな風に肥料として土に還してあげるのはとってもいいアイデアだね。