ID : 2385
公開日 : 2007年 1月 4日
タイトル
獣害防止と希少種保護を両立 県、丹波に施設開設
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000206751.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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野生動物の保護と獣害の防止・軽減を両立させる手法を研究し、人と自然が共生できる環境づくりを目指そうと、兵庫県は四月、丹波市青垣町沢野に「森林動物研究センター」(仮称)を開設する。農林業者らに助言などをする専門員も配置し、研究成果を実行に移す。野生動物の保護と、被害対策の研究・実行機能を兼ね備えた機関は全国でも珍しいという。 二〇〇五年に県内の野生動物がもたらした農林業被害は八億五千万円に上る。近年は、シカによる食害から森林が衰退していることも判明。一方で県内には、ツキノワグマなど絶滅が心配されている動物もいるため、センターの開設を決めた。総事業費は五億八千万円。
 センターには、全国公募で選ぶ森林や動物の専門家ら研究員六人と、被害対策を担う専門員五人(県職員)を配置。研究員は、野生動物による農作物や人への被害実態を把握、分析する。その上で、動物の生息数をうまく管理し、保護につなぐ手法などについて調査・研究する。専門員は、研究成果を活用しながら、動物が人家や田畑に近づけなくなる効果的な手法などを考え、農家などにアドバイスする。
 センターは木造平屋で約千六百平方メートル。実験室や資料室、はく製の展示スペースを備える。周囲は百二十六ヘクタールの森林で、多くの動物も生息しているため、生態や植林が動物に与える影響などの実験や調査に生かす。
 県森林動物共生室は「人と動物、自然環境との調和のとれた共生の実現を目指す」としている。