ID : 176
公開日 : 2006年 1月27日
タイトル
三木山森林公園の野鳥 年間に78種5003羽確認
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/mi/00047351mi200701261000.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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県立三木山森林公園に生息、飛来する野鳥を調査していたグループ(藤本國雄代表)は、一年間にわたる観察結果をまとめ「中間報告」の形で公園管理事務所へ提出した。国内で確認される六百五十種の12%にも当たる七十八種を観察、総個体数は五千三羽を数えた。同グループは「道路、住宅によって奥山と分断され“緑の孤島化”した市街地内の公園にしては多様な種類がすみ分けている」と分析。しかし「“山の鳥”が減り“里の鳥”に取って代わられようとしている」として、生態にもっと配慮した公園整備を提言している。(岩谷 汪)
 グループは、ひょうご森のインストラクター会員や愛鳥家二十二人で構成。二〇〇四年九月から〇五年九月にかけて、八十一ヘクタールの園内を二ルート八地区に分け、種類と個体数を観察した。現在は、調査データを公園地図に記す「バード・マップ」づくりに取り組んでいる。
 中間報告によると、園内が完全整備区域、間伐と下草刈りだけをする地域、未整備のまま以前の里山を維持する地域などに分けられていることが、多様な生態を守っている。しかし、確認数のうち44・95%を、人の身近にいるスズメ、ヒヨドリ、ハシボソカラス、ハシブトカラスの四種が占める。新しい環境に適応能力が高く“公園鳥”と呼ばれるメジロ、ヤマガラ、エナガ、コゲラなど八種、35・45%を加えると「町と里の鳥」が八割に達した。
 開園(一九九三年)当初はよく観察できたヤマドリ、ミソサザイ、ベニマシコ、キクイイタダキなど十五種は、今回まったく見られなかったか、鳴き声のみの確認に終わった。ウグイス、ホオジロ、モズ、アカゲラなどの個体数の減少も目立つ。
 調査グループは「公園周辺に幹線道路が開通したり、住宅開発が進んだりなどやむを得ない要因もある」としながらも、「間伐と下草刈りのやり過ぎなど公園整備のあり方も、生息環境を脅かしている」と警告している。
 調査は管理事務所が委託。別に昆虫、植生調査も実施した。管理事務所は「調査グループの報告に沿って整備方法を見直したい」と話している。グループでは今後も五年ごとに同様に調査し、推移を見守ることも検討している。