ID : 2727
公開日 : 2007年 2月11日
タイトル
四万十高と保水力調査 森林荒廃研究の筑波大
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新聞名
高知新聞
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元URL.
http://www.kochinews.co.jp/0702/070211headline05.htm
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元urltop:
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写真:
 
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高岡郡四万十町の四万十川流域で人工林の荒廃と保水力の関係を研究していた筑波大学のグループが、地元の四万十高校と連携して調査を継続することになった。同校関係者らは「より高度な学習が期待できる」と歓迎している。
 同大地球科学系の恩田裕一助教授(44)の研究グループ。恩田助教授らは「森林荒廃が洪水・河川環境に及ぼす影響の解明とモデル化」をテーマに他大学と共同研究する中、ヒノキで知られる旧幡多郡大正町の人工林に着目。16年から現地に流量測定器などの計器類を設置し、研究を進めていた。
 昨年11月に調査が終了し、恩田助教授らは計器類の回収を始めていた。ところが、四万十高校が地元の協働の森の一つである「コクヨ結(ゆい)の森」で、同じような研究に取り組もうとしていることを偶然知った。そこで未回収の計器類2台と回収済みの2台の計4個の流量計測器を同校に譲渡し、今後も連携して調査を継続することになった。
 このほど研究グループの同大学院生、浅井宏紀さん(24)と大槻ゆう菜さん(23)が来高。同町大正で同校の生徒ら約20人と一緒に、人工林の中にある渓流に流量測定器2台を設置した。
 今後、人工林の間伐が進むことで保水力にどのような変化が見られるかを同校側が測定。研究グループは調査の指導に当たるとともに、データを共有して研究に役立てることにしている。
 恩田助教授は「間伐効果を保水力から実証するためには、10年以上かけて見ていく必要がある。現地でデータの見方や処理方法を通じて、一緒に議論して高校生の学習のお手伝いをしたい」としており、実際に現地を訪れての指導も予定している。