ID : 3001
公開日 : 2007年 3月11日
タイトル
自然の猛威を実感 伊那でセミナー、豪雨災害の現場視察
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=6521
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元urltop:
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写真:
 
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 伊那市西春近自治協議会、市など主催の「里山セミナー-家の裏山を見に行こう!」は10日開き、昨年7月豪雨で大規模な土石流などが発生した西春近地区の河川上流部を視察した。地元住民ら約120人が参加し、改めて自然の猛威を実感、防災に向けた森林整備の大切さも考えた。
 土砂災害の実際を知り、今後の防災対策に役立てる目的で、初めて開いた。同地区では昨年7月豪雨で、沢渡区柳沢の前沢川で土石流が、諏訪形区の貝付沢で大量の土砂流出があり、農地や住宅などに被害が出た。
 現地では森林や地質の状況、災害復旧事業の概要などを、地元住民や市、県の担当者が説明した。貝付沢では災害復旧事業の着手を前に、大きな流倒木が沢をふさぐ災害の生々しい光景が広がり、地元の女性(59)は「こんなになってるとは思わなかった。思ったより木の根も浅い」と驚いた。針葉樹が密生して薄暗い森林に「間伐をする必要がある」との意見も。
 前沢川では、川などから搬出した流倒木が工事用道路脇に山のように高く積まれ、参加者は「これだけの流木。下流に中央道がなかったら、もっと大きな被害が出た」と口々に話していた。
 西春近自治協議会の橋爪俊夫会長は「木材価格が低迷し、山へ手が入らなくなったが、現場を見て健康な山づくりが防災につながるという認識を持ってもらえたら」と話し、セミナーの成果に期待を込めた。
 今後も講演会などを開く予定で、市も信州大学との連携も図りながら、住民と協働して防災意識を高めていきたい、としている。