ID : 3040
公開日 : 2007年 3月14日
タイトル
松くい虫から山守れ 伊那・南福地で住民が会発足
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=6541
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元urltop:
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写真:
 
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松くい虫被害が拡大する中、伊那市富県南福地で、住民が「杣(そま)の会」を立ち上げ、被害木の伐倒・薫蒸処理作業に乗り出した。「地域の山は地域で守ろう」との思いからだ。同市では処理作業は上伊那森林組合に委託して実施しており、住民が主体となるのは初めてという。
 杣の会は今年1月、区の森林整備委員会の作業班の位置付けで発足した。メンバーは60─70代の5人。今月に入り、区内の私有林で作業を開始した。チェーンソーや重機など自前の資機材を使い、被害に遭ったアカマツを伐倒、薫蒸処理している。市からは約20立方メートルの処理を委託されている。
 昨年2月、市内で松くい虫被害が初めて確認され、同区の山林でも10本余を伐倒駆除した。会員は「森林組合だけでは手が回らない。住民がやると、地権者の了解などの面でもスピーディーに対応できる」と地元の良さを挙げ、「被害はどんどん広がると思うので食い止めたい」と意気込む。
 会の代表を務める竹松杉人さん(67)は「住民がやることで地域の人が森林への関心を高めてくれることを願っている。山が荒れるほど松くい虫も入りやすいので、間伐などを中心に森林整備し、被害拡大に先手を打ちたい」と話している。
 富県貝沼区でも森林整備の住民グループ「山守会」(13人)が、松くい虫の被害木処理を実施する予定だ。
 市農林振興課は、こうした住民の動きを歓迎し、「危険な作業なので安全にやっていただきたい」としている。市は昨年2月以降、被害木720立法メートルを処理した。