ID : 3116
公開日 : 2007年 6月 8日
タイトル
間伐材を紙に森林守ろう 岩手・岩泉町で新事業スタート
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/06/20070609t32006.htm
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元urltop:
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写真:
 
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間伐材を材料にした紙を企業が買い取って森林保全に協賛する「森の町内会」事業が、岩手県岩泉町を舞台にスタートする。紙リサイクル活動に取り組む東京のNPO「オフィス町内会」と三菱製紙、岩泉町が共同で取り組み、100社を目標に協賛企業を募る。町は「間伐促進の新たな仕組みになる」と期待している。
 岩泉町が町有林などで伐採した間伐材を材料に、三菱製紙八戸工場(八戸市)が紙(6種類)を製造。協賛金として間伐費用に充てる分を紙代に約10%を上乗せし、「間伐サポーター」となる協賛企業に買い取ってもらう。
 企業はパンフレットや商品カタログなど印刷物に「森の町内会」のロゴマークを表示し、環境貢献をアピールする。紙の発注を受けて間伐を行う形を取り、オフィス町内会が仲介する。
 事業は2005年12月から試行された。これまでに町内の山林計4ヘクタールでアカマツ137立方メートルを間伐。62トンの紙を東京電力や東芝、アサヒビール、モスフードサービスなど16社が買い取り、活用した。
 オフィス町内会などは本年度を本格始動の年と位置付け、100社の協賛企業目指して広報活動に力を入れる。7月5日には東京・港区のドイツ文化会館で「森の町内会」のシンポジウムを行い、事業に対する理解と協力を呼び掛ける。
 岩泉町は93%が森林で、国内有数の森林資源に恵まれている。町有林など約5300ヘクタールが03年に国際民間団体「森林管理協議会」(FSC、本部ドイツ)から「適切に管理された森林」と認証されたことなどをオフィス町内会が評価し、事業の対象地に選んだ。
 町では間伐材の流通が課題になっており、事業への期待は大きい。伊達勝身町長は「間伐した木の命がよみがえるうれしい試み。多くの企業が参加することで間伐が促進されれば、森林保全に役立つ」と意気込む。
 オフィス町内会は「森林再生に向けて先進的な取り組みをしている岩泉町とともに、全国に広げられる間伐促進のモデルケースをつくっていきたい」と話している。 連絡先はオフィス町内会03(5156)0408。