ID : 3413
公開日 : 2007年 4月 5日
タイトル
花粉症緩和米 異常なし 農業生物資源研究所の動物実験結果
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新聞名
産経新聞
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元URL.
http://www.sankei.co.jp/chiho/ibaraki/070405/ibr070405001.htm
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元urltop:
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写真:
 
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動物を使って花粉症緩和米の安全性評価試験を行っている農業生物資源研究所は、「動物実験で異常は確認されなかった」と発表した。
 花粉症緩和米は、ヒトの抗体が、スギ花粉をアレルギー症状の原因物質(抗原)であると認識するために必要な部分(スギぺプチド)を遺伝子組み換え技術で米の中に作り出したもの。摂取を続けることによって、ヒトの体を徐々に抗原に慣らし、最終的にアレルギーが起こりにくい体質に変える。
 同研究所ではマウスやサルなどを使って、遺伝毒性試験▽長期毒性試験▽生殖・発生毒性試験▽抗体産生性確認試験-で安全性評価試験を実施した。試験項目は、医薬品の安全性確保に関する前臨床試験の評価項目を参考にするとともに、共同研究者の慈恵医大と東大医科学研究所の医師の意見などを踏まえて決定した。
 遺伝毒性試験では、花粉症米を摂取することによる遺伝子や染色体などへの影響を調べるために3種類の試験を行った。
 長期毒性試験では、花粉症米を一定期間摂取することによる臓器への影響をマウスとサルを用いて長期摂取の場合の毒性試験を行った。
 生殖・発生毒性試験では、花粉症米を摂取することで生殖や発生などに対しての影響を調べるためにラットに花粉症米を給餌して2種類の実験を行った。この結果、すべての試験で「異常なし」という結果が出た。
 また、抗体産生性確認試験では、花粉症緩和米が新たなアレルギーの原因物質になるかどうかを確認するため、花粉症緩和米を13週間給餌したマウスと26週間給餌したサルの血清を用いてスギ花粉やスギペプチドに対する抗体が産生しているかを試験した結果、抗体は産生していなかった。
 これらの結果から同研究所では「新たなアレルギーを誘発する可能性はないと考えられる」という結論を出した。