ID : 3809
公開日 : 2007年 5月16日
タイトル
スギ花粉症に悩む人が夕張に“避難”し、短期療養するツアーを実施
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/yuubari/26224.html
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元urltop:
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写真:
 
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財政再建団体となった夕張市の主要観光施設の運営を引き継いだ夕張リゾートは、市立病院から公設民営化された夕張医療センターとともに、来春からスギ花粉症に悩む人が夕張に“避難”し、短期療養するツアーを実施する。腸内を活性化させる野菜食や自然散策を通じ、免疫力を高める内容。「健康」をキーワードに、夕張観光を盛り上げ、従来の施設依存型からの脱却も目指す狙いだ。
 夕張リゾートによると、参加者はスギ花粉が大量に飛散する二-三月にスギの木がない夕張を訪れ、温泉付きホテルに三-四日間滞在。夕張医療センター所長の村上智彦医師による問診や血液検査を受け、免疫学が専門の大学教授からも花粉症対策の講話を聞くなどする。
 花粉症は偏食やストレスによって免疫力のバランスが崩れて現れるアレルギー症状。このため食事は、料理研究家や野菜ソムリエが加わり、ナガイモやヨーグルトなど整腸作用のある献立を用意し、体質改善を目指す。市内には市と道東海大が造成した試験農場があり、根菜・ヤーコンやチコリーなど健康野菜を栽培しており、食材として積極的に取り入れる。
 また、「石炭の歴史村」などの市内観光のほか、歩くスキーやズリ山(商品価値のない石炭の山)の登山、音楽鑑賞などでリラックスしてもらい、最終日に再度、問診・検査を受けて効果を見るという行程だ。
 夕張リゾートの親会社・加森観光(札幌)は、総務省が民間のノウハウを借りて実施した「地域再生マネージャー事業」の指定企業として、十勝管内上士幌町で二○○五年と○六年、同様の取り組みを行った実績がある。初回は定員十人に三百人近い応募があるなど関心が集まった。参加者からも「身も心も癒やされた」との感想が寄せられ、手放せなかったマスクを外す人がいたという。
 花粉症に特効薬はなく、国内では二千万人以上が悩んでいるとされる。上士幌町の事業も手がけた夕張リゾートの西田吏利(つかとし)社長は「二、三月は観光客が落ち込む。ツアーを軌道に乗せて集客を増やし、花粉症以外にも生活習慣病やストレス解消のツアーも設けて、通年受け入れを目指したい」と話している。