ID : 3834
公開日 : 2007年 5月18日
タイトル
花粉少ないスギ植栽へ 大船渡に7000本
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070518_3
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元urltop:
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写真:
 
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三陸中部森林管理署(大船渡市、福本嗣久署長)は本年度から本格的な「花粉症対策」に乗りだす。気仙スギで有名な大船渡市に従来より花粉量が3分の1程度少ない品種「上閉伊14号」を約7000本植栽する。福島を除く東北5県を管轄する東北森林管理局管内では初めての試みで、苗木の供給体制が整えば来年度以降も拡大する方針だ。23日には一般参加者を交えた植樹体験会を開催。花粉症の解決には、広葉樹を増やすなど植栽の在り方そのものの見直しが必要だが、花粉症に苦しんでいる人たちにとってはちょっとした朗報だ。

 花粉の少ないスギの植栽は、林野庁が進めている「花粉症発生源対策」の一環。全国では1999年から関東地方などで41万本が植栽されている。

 植栽を計画しているスギは、県林業技術センター(矢巾町)が選定した品種「上閉伊14号」。同センターが昨年度調べた結果、従来の品種に比べて雄花の数が3分の1程度のために花粉が少なく、材質や耐冷性にも優れていることが分かった。

 三陸中部森林管理署は昨年度、試験的に陸前高田市横田町の国有林に「上閉伊14号」を150本植栽。本年度からは本格的に大船渡市末崎町の通岡峠付近の2ヘクタールのスギの伐採林に約7000本を植栽する。23日は500本を市民とともに植える予定だ。

 同管理署は気仙、釜石地区の国有林2万9000ヘクタールを管理。このうちスギは3834ヘクタール(13・2%)を占める。気仙地区では民有林の35%でスギが植えられており、民有林の全県平均19%を大きく上回る。

 気仙地区は戦前からスギの植林が盛ん。土壌や気候条件など生育に適した環境で、気仙スギは国内でも高い評価を得ている。一方で、市中心部は三方を山に囲まれていることなどから、花粉の飛散量は県内でも群を抜いて高い。

 同管理署の菊池忠調整官は「上閉伊14号の植栽で、少しでも花粉症で苦しんでいる人たちの助けになるだろう。植栽をさらに拡大できれば」と今後の成果に期待する。