ID : 4137
公開日 : 2007年 6月19日
タイトル
ログハウス作りの丸太盗まれる 十和田市
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000706180003
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元urltop:
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写真:
 
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南八甲田山のふもとで「子どもから大人までが自然の中で遊び楽しもう」と市民が作った「どんぐりの森 山楽校(やまがっこう)」(十和田市奥瀬)で、活動の拠点として建てようとしていたログハウス用の丸太約30本が盗まれた。メンバーは十和田署に被害届を提出。「善意の活動なのに許せない。盗んだ人は反省し、元に戻してもらいたい」と悲しみと怒りの声をあげている。

 丸太がなくなっているのに気付いたのは3日。最後に作業をしたのは5月20日で、乾かすために林道わきに広げて置いていたスギの間伐材約60本のうち、皮をむいた約30本がごっそりなくなっていた。1本直径20センチ、長さ4メートルで重さは約20キロ。最初に発見した会員の1人、十和田市内の新聞配達員田島治夫さん(63)は「トラックでないと一度には運べない。出来心でなく泥棒目的」と憤慨する。

 盗難があってから2回目の活動日だった17日、新たに切り倒した木の皮をむいていた田島さんは「作業は手弁当。みんなログハウスができるのを楽しみにしていたのに」と嘆いた。今冬、木の伐採を始め、ほぼ毎週、日曜日に会員が集まり、木を運んだり皮をむく作業をしたりしてきた。吹雪のなか作業し、1日で体重が1・5キロ減ったこともあったという。

 「どんぐりの森 山楽校」は、昨年12月、十和田文化新聞社の編集長小笠原カオルさん(65)が所有する土地を提供して始めた。塾長は北里大名誉教授で獣医学博士の川村清市さん(66)。参加費は保険料や必要経費のみで、沢滑りや山菜取り、渓流散策をしてきた。今では約40人の会員がいる。

 ログハウスを建てるのは道の駅奥入瀬沿いの国道から4キロほど南下した森の中腹。大工で自然観察に詳しい菊地義美さん(54)によると「野鳥観察には最高の場所」で、完成後は野鳥観察や雨が降ったときの作業スペースなどに使う予定だ。

 10月の完成を目指していたが、今回の事件でずれこむ可能性も出てきた。

 山楽校は来年から活動を本格化させる。小笠原さんは盗難にめげず、「今年は試験的に野鳥観察や馬によるトレッキングなどをし、木の上にも家を建てたい。年内にNPO法人化を目指す」と話している。