ID : 4489
公開日 : 2007年 8月20日
タイトル
間伐紙購入益で森林の環境を守る
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新聞名
エコロジーシンフォニー
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元URL.
http://www.ecology.or.jp/w-topics/wtp24-0708.html
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元urltop:
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写真:
 
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森林の保護、育成に必要な間伐の費用を賄うため、従来の紙代より1割程度高めにした間伐材使用の紙を企業に購入してもらう活動に環境団体が取り組んでいる。支援企業として東芝、ソニーなど21社・団体が参加。間伐促進の仕組みとして定着させる考えだ。
 活動しているのは東京都港区の「オフィス町内会」(半谷栄寿代表)。木材価格の低迷で作業道開設や輸送の費用がかかる間伐事業は行政の補助を受けても採算が合わないのが実情。間伐しないと森林機能が低下して自然災害につながるため、「森の町内会」と名付けた支援活動を始めた。
 仕組みは(1)支援企業がPR誌印刷などのために間伐材使用の紙をオフィス町内会に発注(2)森林組合が間伐を実施(3)製紙会社が間伐材で紙を生産(4)支援企業が紙1キロ当たり15円を上乗せして間伐紙を購入する流れだ。
 1回の間伐は最低1ヘクタール。紙20トン分に相当する。20トンの紙代に上乗せする分は30万円。複数企業で共同注文すれば1社当たりの負担は少なくて済む。企業の印刷物には「間伐に寄与した紙」のロゴが入り、イメージ向上につながる。
 間伐は面積の9割が森林に覆われている岩手県岩泉町で実施。平成17年(2005年)から計3回、4ヘクタールを間伐した。支援企業の間伐紙印刷物は計66点、141万6,600部。間伐費用の不足分116万円を補った。
 半谷代表は「企業に無理のない負担で長続きする仕組みだ。来年夏までに100社の参加を目指す」と話している。