ID : 4529
公開日 : 2007年 8月23日
タイトル
ゴビ砂漠に観測装置 植樹後の気象変化把握へ 金沢のNPO「緑で包む会」
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新聞名
北國新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20070823103.htm
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元urltop:
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写真:
 
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NPO法人「世界の砂漠を緑で包む会」(金沢市)は二十二日までに、同会が緑化に取り組む中国・内モンゴル自治区阿拉善左旗(あらしゃんさき)のゴビ砂漠の植林地に気象観測装置を設置した。現地の温度や湿度、降水量などを分析し、風土に合った効果的な緑化や植樹後の気象変化を把握するのが目的で、今後は国内外の大学とも連携して調査を進める。 中国では多くのNPOが緑化活動を行っているが、植えた樹木の生育状態や気象への影響といった事後の状況把握はほとんどされていない。植えるだけでなく樹木を根付かせることを目標に取り組みを続ける包む会では、こうした現状を受けて砂漠緑化・砂漠化修復の専門家である武蔵工大環境情報学部の吉崎真司教授と協力し、今月上旬に国内のNPOとしては初の試みとして観測装置を取り付けた。
 装置には、風速、風向のほか、温度、湿度、日照、降水量、葉の濡れ具合を調べるセンサーが備えられている。植林地内の研修所と水をくみ上げるポンプ室には遠隔操作が可能なウェブカメラも取り付けられ、日本で現地の気象と映像を同時に監視できる設備が整った。
 包む会は今までも現地に自生する種類の樹木を植えてきたが、測定した気象データや画像を科学的に分析することで、その土地に最適な植樹が可能になるとしている。ゴビ砂漠は日本にも飛来する黄砂の発生起源の一つでもあることから、データは黄砂の発生状況を知る上でも役立つと期待される。
 この気象観測プロジェクトには中国の北京林業大、寧夏大も協力し、共同研究を進めている。今秋には現地で専門家による会議を開き、正式な提携について話し合う予定で、包む会の大沢俊夫副会長は「今までなかった緑化の知識・技術を習得したい」と話している。