ID : 4544
公開日 : 2007年 8月24日
タイトル
伐採方式を「4段階・列状」に変更
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007082400049&genre=H1&area=S00
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元urltop:
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写真:
 
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巨額の累積債務の処理策を検討している滋賀県造林公社とびわこ造林公社は23日までに、2015年から始まる樹木の伐採を、当初の皆伐方式から、4段階に分けて列状に切り出す低コストの伐採法に変更する方針を固めた。伐採後は再植林せず、水源涵養(かんよう)のための広葉樹が自生するのを待つという。近くまとまる両公社の経営改善計画に盛り込む。
 新たな伐採方法は、スギやヒノキなどの樹木がおおむね50年生となった区画ごとに伐採する部分を4列定め、10年ごとに1列ずつ、4回に分けて切り出す。最後の伐採は80年生となる。伐採した列を集材路として利用できるため機械による搬出が容易で経費がかかりにくい利点がある。
 当初は、伐期が同じ樹木を全面的に伐採し、再植林も想定していたが、「皆伐は地表が荒れるうえ、再植林には費用がかかる」(両公社)として断念した。伐採後の列は、自生するナラやカシなどの広葉樹の稚木を成長させ、水源や環境を守る森に育てるという。
 両公社がこれまでに造成した森林(約2万ヘクタール)は597の区画に分かれており、68年までかけて順次、伐採することになっている。
 両公社の抱える累積債務は06年度末現在、1057億円に上っている。両公社は出資者の下流府県などに対して債権放棄を促す特定調停の申し立ても視野に、管理する森林の資産価値の算定と、経営改善計画の作成を急いでいる。