ID : 4635
公開日 : 2007年 9月 5日
タイトル
間伐材活用-豊浦の佐竹さん、手作り炭窯に火入れ
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新聞名
室蘭民報
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元URL.
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2007/09/05/20070905m_06.html
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元urltop:
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写真:
 
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 豊浦町美和の元畜産業・佐竹国広さん(89)が旧酪農施設を活用し整備した炭窯の初火入れが4日行われた。構想から4年、地域住民も協力して造り上げ、間伐材の利用と高付加価値化、施設の有効活用にとどまらず、二酸化炭素(CO2)排出削減にもつながる木炭生産がスタートした。


 国広さんの先代・末蔵さんは、山梨地区の社有林で造材、大正7年から木炭生産に携わった。国広さんは昭和42年から畜産業に従事し、土地などを貸与していた美和牧場が10年前に閉鎖し建物などが残った。山林を所有し林業にもかかわっていたことから施設全体の活用に向け平成15年、木炭生産計画構想を立てた。
 16年には休憩所、旧牛舎を改造した製品保管庫、木炭加工施設を整備し、17年は各地の炭窯や生産施設を見学。18年には旧バンカーサイロ(10メートル×5メートル、2基)の屋根かけ、炭窯建設に着手。今春から積み石の設置や大型トラック2台分のナラやニレなどの木材搬入、窯天井造りを進めてきた。
 窯天井は粘土を使わず町内高岡で採取した粘性を持つ火山灰のみで仕上げ、焼かれることでレンガよりも固くなるという。準備が整い、この日着火。炭窯内の温度は700度以上に達し炭化まで5―7日間ほどかかり、出炭は今月下旬になる見通しだ。
 1回当たり木材6000キロに対し、木炭1500キロと300キロ程度の木酢液が生産可能と想定。佐竹さんは「長年の夢が実現し火入れを迎え安心した。これまで間伐材は有効活用されていなかったが、山の手入れと炭作りに頑張り地域のためになれば」「来春には窯の隣にもう1基造りたい」と意気込む。
 木炭は農業用土壌改良材や融雪剤としても利用できるほか、CO2削減にも効果があるといい、町内イベントなど幅広い活用が見込まれる。
 胆振森づくりセンターの鈴木隆豊浦事務所長は「遊休施設と未利用資源の間伐材の活用とともに、木炭として高い付加価値が付く。産業基盤の1つになれば」と期待している。