ID : 4654
公開日 : 2007年 9月 6日
タイトル
ベトナム:家を壊して販売、紫檀材値上がりの余波
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新聞名
HOTNAM!
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元URL.
http://www.hotnam.com/news/070905081358.html
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元urltop:
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写真:
 
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Trac材(紫檀)価格が急上昇している。以前のキロあたり1,500ドンから、今や1万ドン(約0.6ドル)になり、形やサイズによっては、数十万ドンの値がつく。
 Kontum省Dac Ha県Dac Hring村のLさん宅では、材木が3カ所に山積みされていた。総重量は90トン近く、これで何百億ドンにもなるという。Lさんはこれを売りに出さず、45人のワーカーを雇って、木材を使った手工芸品工場を設立する計画だ。    「最初は土に埋もれた木の根元をキロ1,500~2,500ドンで買っていたが、人々が家を解体し売り出すようになったから、柱・梁・柵、ベッドやタンスまで何でも買った」とLさんは語る。
 Lさん宅から1km余り離れた村落には、10カ所以上の紫檀材取引所があり、どこも何十トンもの木材が置かれている。買い取られた木材は、業者が北部もしくは中国に運び、それらは高級家具や工芸品に加工される。
 村人民委員長は語る。「ゴム植林が行われた際に1,500haがゴム畑、700haがそれ以外の作物の生産に充てられた。紫檀の木は家や垣根になり、根や枝は土に埋もれた。ここ数カ月の値上がりで、人々は土を掘り起こし売り飛ばしている。高く売れるので、家を解体して売りに出す人まで」。
 6haの畑を持っているBさんは収穫前の土地の下から1,500万ドン(約940ドル)を稼ぎ出した。Bさんの近所にも、開墾時に紫檀を埋めた場所を思い出し、大金を手にした父子がいる。今や地方では「紫檀探し」がブームとなっており、森に分け入り探す人もいる。
 森や畑だけでは需要に追いつかないため、業者は村々をまわり家ごと購入する。3カ月ほど前にある村で、高床の家を改修する人がいた。そこへ業者がやってきて、長さ3m、直径30~40cmほどの9本の柱を1億2,000万ドン(約7,500ドル)で買い取った。
 別の村で村長が案内してくれたのは、新築のレンガ壁でできたHさんの家。ピカピカのバイクもある。「2カ月前、Hさんは住んでいた高床の家を取り壊し、15本の柱を1億ドン(約6,250ドル)で売った。おかげでレンガの家を建て、バイクまで購入できたんだから、彼は大喜び」。
 近所のDさんの家には、建築用の石やレンガが積み上げてある。古い家の13本の柱を売ると、レンガ壁の家と、もう一軒増築してもらえるそうだ。「本当に2軒建ててくれたら、柱を渡すって言ったら、彼ら(業者)は喜んで承諾したよ」Dさんは言う。Dさんのケースのように、2軒分の家と引き換えに40軒近くもの高床式の家が解体された村もあるという。