ID : 4693
公開日 : 2007年 9月12日
タイトル
山ぎわ森林 再生へ整備 県、景観再生と災害防止
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新聞名
福井新聞
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元URL.
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=1769
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元urltop:
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写真:
 
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自然災害や害虫被害で荒廃している県内の山ぎわの森林について、県は本年度から5年間、景観再生と災害防止の事業を展開する。倒木や折れた木を取り除き、広葉樹を植栽。集落近くの保安林や過密林で間伐を進める。2009年春に本県で開かれる全国植樹祭に向け、美化と防災の両面で整備を図り、全国にアピールする狙いもある。
 県内の病害虫や降雪などによる被害は毎年、約900ヘクタール出ている。「平成十八年豪雪」では、倒木や木の折損が南越前町を中心に約200ヘクタールに上った。特に集落近くの山ぎわは景観を損なう要因にもなることから、県は「山ぎわ施業の優先実施」と銘打ち、「美しい森林景観再生」と「山地災害防止のための公的間伐」の2本柱で事業を進めることにした。
 森林景観再生は、福井豪雨の被災地で全国植樹祭メーン会場となる福井市の一乗谷朝倉氏遺跡周辺、松くい虫の被害が出ている東尋坊などの景勝地、豪雪で倒木が相次いだ南越前町を重点地域とする見込み。本年度の再生区域は240ヘクタールで、倒木や雪で折れた木を除去し、マツやトベラ、サクラ、モミジなどの花木を植栽する。
 事業主体の市町が実施計画書を作成し、県が事業費の九割を補助。本年度は5400万円を予算計上し、10カ所程度の整備を見込んでいる。
 公的間伐は、近年の豪雨・豪雪被害のほか、森林所有者の高齢化などを受け、整備が行き届いていない過密林を解消し、森林の災害防止機能の回復を図る。県が山地災害危険地区に指定した集落に近い保安林をはじめ、治山ダムがない地域、地形条件が悪いため所有者による整備が期待できない森林も対象となる。各地の農林総合事務所と協議して場所を決め、年間150ヘクタール整備する。本年度は6000万円の予算を盛った。
 県産材活用課と森づくり課は「全国植樹祭に合わせ会場周辺の景観整備を進め、県外から来る人にアピールする狙いもある。同時に山地災害の防止を図り、県民生活の安全・安心を確保したい」と話している。