ID : 4726
公開日 : 2007年 9月14日
タイトル
イタリア便り 世界最小の国の手本
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新聞名
産経新聞
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元URL.
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070916/erp070916002.htm
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元urltop:
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写真:
 
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地球温暖化が深刻化し世界各地で異常気象現象が起きている。にもかかわらず、世界最大の二酸化炭素排出国の米国も、高度成長とともに世界の環境汚染大国となりつつある中国も、自国の利益を前面に押し出しているようにみえる。生来エゴイストである人間が集まって形成する国家がエゴイストであるのも仕方がないのかもしれない。
 ローマ市の中にあるバチカン市国は面積44ヘクタール、聖職者を主体に人口911人という世界最小の独立国で、むろん、煙を吐き出す工場などもない。とはいえ、人間が生活する以上、料理や暖房燃料の消費に伴う炭酸ガス、わずかにせよ市国内を走る車両の排気ガスなどは出している。そこで、米国とハンガリーの環境問題専門会社2社が市国の排出ガス総量を計算し、これを帳消しにする方法を考案した。そして、今後100年以内にハンガリーに15ヘクタールの森林を生み出せば、地球規模の計算上で市国の排出ガスを帳消しにできるとして、その森林を市国に寄贈することに決めたという。
 日本は昔から緑化運動が盛んで、あらゆる機会に記念植樹が行われる国だ。「塵も積もれば山となる」の諺を持つ国でもある。日本も世界最小国を手本として、将来の日本国民のために、「ひとり年1本の植樹」運動を実施したらどうだろう。(