ID : 4791
公開日 : 2007年 9月22日
タイトル
「杜仲ゴム」新用途研究へ...阪大・日立造船グループ
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20070923ke01.htm
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元urltop:
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写真:
 
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中国中央部に広がる黄土高原に植林した杜仲(とちゅう)から天然ゴムを抽出し、工業製品の生産まで手がける共同研究を、大阪大や日立造船などが10月にも開始する。杜仲の商品価値を高めて植林面積を拡大し、黄土高原の砂漠化防止に役立てるのが狙いだ。
 研究の中心は、杜仲の葉などから効率的に天然ゴムを抽出する技術を開発し、特許申請中の小林昭雄・阪大教授と日立造船から出向している中澤慶久准教授らのグループ。
 黄土高原では小林教授らの提案で1999年ごろから杜仲の植林が始まり、今では大阪府の面積とほぼ同じ約20万ヘクタールに120万本が育っている。2010年には1000トンの天然ゴムが採取できる見通しだ。将来は植林面積を四国よりやや広い約200万ヘクタールにまで拡大し、採取量を数万トン規模に増やす。
 杜仲から作った天然ゴムは従来のものより硬く、熱で形を変化させることができるのが特長だ。現在は海底ケーブルの被膜やゴルフボールなどに使われている。共同研究では、“杜仲ゴム”の新たな用途を開拓するほか、将来は遺伝子組み換え技術でより大量のゴムが採取できる杜仲の植林にも着手する。
 黄土高原は森林の乱伐や農地の乱開発などで砂漠化が進んでいる。小林教授は「杜仲の木から、より高価な商品を作れれば植林意欲が高まり、砂漠化を食い止めることができる。中国で排出量が急増している二酸化炭素の吸収にも役立つ」と話している。